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対象領域と選定の考え方

私たちは「何でも自動化できます」とは言いません。成功率と投資対効果の観点から対象工程を明確に絞り、そのかわり選定した領域では確実に成果を出す。それがSelfffの方針です。

人・PC・検査機・ロボットが入り混じる中小規模の現場
01 — WHERE TO PLAY

「物理的にやさしく、デジタルに複雑」な工程

対象工程は、物理的な難易度と、PC・設備連携(デジタル統合)の価値という2つの軸で選定します。狙うのは、物理作業はシンプルながら、検査機・PC・記録の連携が複雑で価値の高い領域です。溶接や重量物のような物理難易度の高い工程は対象にしません。

物理難易度 →
対象外
溶接・重研削 / 重量物・高速
物理難易度が高く、デジタル統合価値が低い
将来・パートナー前提
精密組立・柔軟物・複雑な多機器連携
価値は高いが、物理・統合の両方が難しい
価格競争の領域
単純Pick & Place
既製キット・機器販売で解決される
SELFFF TARGET
小さくて複雑
検査・PC操作・仕分け / センサオンアーム検査
物理はシンプル、デジタル統合は複雑。BPRとAIが最も効く領域
デジタル統合価値 →
GATE 1 — 物理成立性

総ペイロード5kg以内・低反力・安定した剛体ワーク。満たさない場合は初期対象外とし、例外を設けません。

GATE 2 — ホスト設備

開放治具・自動扉・標準I/OやAPIなど、設備側の受け入れ条件を確認。低コストの改造で到達可能な場合は、改造費込みで効果を再計算します。

GATE 3 — 事業性

24か月以内に投資を回収できる価値仮説を置けること。満たす案件のみ、工程診断へ進みます。

02 — USE CASES

4つの工程パターン

PATTERN A1
優先度 ◎
検査・測定・仕分け
検査・測定・仕分けの自動化イメージ

検査機・測定器へのワーク投入、PC上での装置操作と結果取得、ワークIDと測定結果の紐付け、OK/NG/再検査の仕分けまでを一連で自動化します。

成立条件:開放治具 / ワーク2kg目安 / 測定結果をAPI・I/O・CSV・DB等で取得可能
PATTERN A2
優先度 ○
センサオンアーム検査
カメラ・プローブをアームで動かす多点検査のイメージ

ワークを固定し、カメラやプローブをアーム側で動かして多点を検査します。検査レシピの生成、画像・ログ・判定結果の統合、品番切り替えに対応します。

成立条件:ワークを固定できる / カメラ・プローブ等をアームで移動できる
PATTERN A3
優先度 ○
軽量キッティング・包装
規格トレーを扱う協働ロボットセルのイメージ

規格トレーを前提とした部品の取り揃え・箱詰め。BOMや指示書からの段取り替え、生産管理システムとの連携、検品記録の自動化に対応します。

成立条件:規格トレー / 剛体ワーク / 1ツール / 低〜中タクト
PATTERN A4
優先度 △
マシンテンディング
工作機械へのワーク着脱のイメージ

工作機械・装置へのワーク着脱と稼働率の可視化。機械側の受け入れ条件(Robot-ready度)を診断したうえで、成立する場合に限りご提案します。

成立条件:自動扉・開放アクセス / 自動クランプ / API・PLC・I/O / 復旧が容易
03 — ROBOT-READY 診断

設備の「受け入れ条件」を先に診断する

導入の成否は、ロボットの性能よりも既存設備側の条件に左右されます。6つの観点で設備を3段階に判定し、無理のある案件は工程診断の前にお断りする — この判定の正直さが、結果的にお客様の投資を守ります。

判定軸
A:ROBOT-READY
B:改造で対応可
C:人手前提
アクセス
開放部 / 自動扉
後付けドアアクチュエータ
重い蓋、狭い内部、複数ロック
ワーク固定
自動チャック / 開放治具
空圧・電動クランプへ改造
手締め、複数ネジ、複雑クランプ
機械制御
API / PLC / I/O
CSV / DB / 安定したGUI
状態取得不可、頻繁な画面変更
投入動作
上から置く、mm級精度
簡易ガイド・キャリア追加
斜め挿入、精密嵌合、力覚必須
環境
清潔・乾燥
軽い油・切粉(エアブロー対応)
高温、大量切粉、鋭利物、液体
異常復旧
再把持・再試行で復帰
センサー追加・遠隔支援
分解、熟練判断、長時間停止
C判定が2項目以上 → 原則お引き受けしません
C判定が1項目 → 工程再設計・改造費込みで効果を再評価
C判定ゼロ → 優先案件として工程診断へ
04 — BPR APPROACH

難しい作業は、工程ごと設計し直す

人間向けに作られた工程をそのまま自動化しようとすると、複数のツールや精密治具が必要になり、投資対効果が崩れます。ロボットの高度化で解くのではなく、工程そのものを再設計する。検査工程の例をご紹介します。

BEFORE — 人間向けの工程
  1. 混載箱から対象部品を探す
  2. 狭いホルダーへ斜めに挿入する
  3. 手締めクランプで固定する
  4. PCで品番・条件を選択する
  5. 開始ボタンを押し、画面を監視し、結果を転記する
  6. 蓋を開け、持ち替えてOK/NGを仕分ける
そのまま自動化すると:複数ツール・アーム3台・精密治具・画面操作の自動化が必要になり、投資対効果が崩れやすい
AFTER — ロボット向けに再設計
  1. 供給を規格トレーに統一する
  2. 上から置ける開放治具へ変更する
  3. 空圧・電動クランプへ置き換える
  4. バーコードからAIがレシピを選択する
  5. 装置をAPI・I/Oで起動し、結果を直接取得する
  6. 同じハンドのままOK/NG/再検査へ仕分ける
再設計後:5kg級アーム1〜2台と1ツールで工程が完結し、PC・検査機との連携が差別化要素になる
05 — 対象外の領域

現時点でお引き受けしないもの

  • 食品への直接接触、医療・検体・無菌環境
  • 溶接・重研削など強い反力を伴う加工
  • 重量物・高速ラインの搬送
  • 複雑な二腕協調、微小公差の精密挿入
  • 導入初期から100%無停止が求められる工程
こんなお客様に
  • 多品種・変量で、大型の専用機が合わない製造現場
  • 検査機・測定器・工作機械に人が張り付いている
  • 検査結果の転記・記録に工数がかかっている
  • 設備の状態をAPI・PLC・CSV等で取得できる(または改修余地がある)
貴社の工程が対象になるか、診断します。
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